第7回日本糖尿病理学療法学会学術大会
大会長  平木 幸治
聖マリアンナ医科大学病院


テーマ 糖尿病合併症の重症化予防を目指して -10年後のために今できること-

 今般の新型コロナウイルスによる感染拡大は未だ予断を許さない状況が続いており、皆様におかれましては様々な場面で感染対応に追われていることと拝察いたします。
 第7回日本糖尿病理学療法学会学術大会は当初2020年9月6日に開催する予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い1年延期することにさせていただきました。そこで今年度は感染対策を考慮した結果、本学術大会と第7回症例報告学術集会(小山昭人集会長)を同一日に実施する合同大会とさせていただき、2021年8月29日(日曜日)に札幌コンベンションセンターに於いて対面開催と、その内容のライブ配信および事前にアップロードされた発表データ(オンデマンド配信)を用いたWEB開催を合わせたハイブリッド方式で開催する予定としておりましたが、感染状況の収束が見越せないことから、完全WEB方式への開催とすることを決定いたしました。
 今回の学術大会のメインテーマは「糖尿病合併症の重症化予防を目指して-10年後のために今できること-」としています。本邦の糖尿病患者数は、高齢者人口の増加を背景に初めて1,000万人を突破しました。この糖尿病患者の増加とともに糖尿病の医療費は年間1兆2,356億円と増加傾向にあり、その費用も糖尿病の合併症が発症および重症化することで、さらに増加することが報告されています。糖尿病の合併症は網膜症による失明、腎症による透析導入、足病変による下肢切断、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患など、重症化するとQOLや生命予後が不良となるものがほとんどです。これら糖尿病の合併症は、早期発見、早期介入で重症化を予防することは可能であり、理学療法士がその治療に貢献できることはたくさんあると思います。しかし、糖尿病合併症の重症化予防を目指した理学療法の有効性や介入方法は確立されているとは言えません。そのため、糖尿病理学療法における説得力のあるエビデンスの構築が必要だと考えています。
 そこで今回は、糖尿病合併症の重症化予防に必要な理学療法の普及啓発、臨床研究の推進を行い、将来的な診療報酬の獲得を目指した学術大会にしたいと思います。本学術大会では一般演題の他に、糖尿病合併症をテーマとした教育講演やシンポジウムの企画を予定しております。例年とは異なるWEBでの開催形式ではございますが、魅力ある大会となるよう準備いたします。
 皆様のご参加を心よりお待ちしております。